マイクロ波照射装置(思考盗聴)とはいったいどういうものだろうか。ネットで検索
すると、よくメデューサとかV2Kの名が上げられている。メデューサは軍事兵器であり
大掛かりなもので、被害者宅付近に配置するには不向きであろう。かたやもう一つの
V2Kは下図のようなコンパクトなもので、被害者宅の付近に忍ばす事は容易である
ように思われる。海外のネット情報によれば、これはアマチュア無線装置を改造した
ようなもので、高指向性で周波数420~450MHz帯または1.3GHz帯で作動する
らしい。この装置は自動車の価格よりも低いコストでつくる事ができるようだ。脳への
伝達方法は骨伝導(頭蓋骨への直接振動)あるいはフレイ効果(脳内に生じる圧力
波)と言われている。

図1 V2Kと言われている装置
V2K装置の画像を検索すると上図の他に図2のような装置の原理を示した図を目に
する。

図2
図2で説明しているのはFM電波とAM電波を合成してパルス波をつくろうとしている
という事だ。この図だけでは多分むずかしいと思うので、放送電波の送信方法を説明
したいと思う。AM電波とFM電波の違いを下記に示した。

図3
図2で示されている左端の図は、図3で示されているFM波とAM波の事であると思わ
れる。図3で説明されているのは、FMというものは粗密波で信号を送るという事で
AMというのは波の強弱を信号として送るという事である。FMの性質は反射や干渉
などによる雑音が入りにくい長所があるが、波の進行が直線的で障害物を回り込ん
で進む事が不得手という短所がある。またAMは雑音などが入り易いが波が障害物
を回り込んで到達するという長所がある。図2では両方の方式を合成して各々の長
所を生かした電波を発信するという事だ。その波形信号をさらに具体的に図示した
ものが下図である。

図4
図4は図2の赤い矢印の波形を拡大したものである。合成された波形であるが、図
において波の図の中心線(0基準)における位置を棒状にして表しているが、この
棒同士の間隔が信号になるという事である。
では具体的に、この波が脳にどういう具合に作用するかを説明する。まず、FM方式
とAM方式のいずれか一つ、つまり単独の時の作用を解説したものを抜粋した。
1、無音方式(FM方式)
安定した音は変調周波数の音声波です。耳はヒスノイズ(サーという音)として
聞きますが脳は声として聞きます。これはアナログオーディオの形です。これは
壁を通過しません。
2、パルスマイクロ波方式(AM方式)
音声波が正から負に行くたびに私たちはマイクロ波パルスを脳の中に生成しま
す。すべてのパルスをクリック音として脳は聞き取ります。これらのすべてのクリ
ック音はデジタルオーディオ形態です。これは壁を通過します。
要するにAMの時は脳内にはクリック音しかしないが、壁は通過するということ。
そしてFMの時は耳で”サー”という音が聞こえているが、脳は声として聞いている(?)
という事、壁は通過しないという事である。この両方の長所を生かして脳に送信を
行っているという事であろうか。FM方式で耳でヒスノイズを聞き、脳で声を聞くという
くだりがあるが、他のサイトによると”サー”という音を波長の長い低音に加工すると
声らしきものになるという事も言われている。これは雑音のように思わせておき、実
はサブリミナル効果のように何か催眠暗示の言葉を潜ませているという事だ。
あとFM方式は壁を通過せず、AM方式は壁を通過するとあるが、正確に言うとAM方
式のほうが障害物を避けて回り込んで届きやすいという事なのかもしれない。
以上はネットで知る事が出来るV2Kの情報であるが、不備な点がやはり多い。この
装置が骨伝導なのか、フレイ効果なのかよくわからない事。説明文は送信の事は
説明しているが、脳の情報をどうやって取り出すのかは言及していないという事で
ある。何か情報も錯綜しているようにも思われる。
私の体験から思考盗聴というのは睡眠の浅い時に行われるように思われる。ある
日、昼寝をしていた時、やけに頭が痛くて目が覚めたのだが、その時何か”ジャー”
という映写機を回すような音が聞こえていた。音のする方向を見ると隣家があり、
その方向にあるその家の部屋の明かりがスッと消えたのである。隣家はとにかく
何かをやっているようだ。これは一般に被害者間で言われる生体通信とは違うよう
な気がする。古い記憶と極最近の思考のようなものとでは盗み方が違うのかもしれ
ない。テクノロジー犯罪は思考盗聴、生体通信、身体攻撃といろいろあるが、それ
ぞれ別の方法でやっている可能性が高い。我々はこれらを一緒くたにすることで、
この犯罪を余計にわかりずらいものにしているのではないだろうか。
今回は金属板を、なぜマイクロ波が通過するのかを書こうと思ったが、いろいろ
調べているうちに一筋縄ではいかない事がわかった。私は敵方がスカラー波を
使用して金属を通過させていると考えていたが、二つの同じマイクロ波を逆位相
にして重ねてスカラー波をつくった場合、そのスカラー波は電気的に中性になって
しまうという事である。故にスカラー波が金属板を通過した後に何かの方法で位相
をずらして、もとのマイクロ波に戻す必要があるのだ。その方法が全くわからなか
ったのである。
今後さらに調べて納得のいく説明ができればいいと思う。敵もおいそれと尻尾を
つかまれるような細工はしていないと思うが、それでも探求は続けなければなら
ない。努力して糸口を探りたいと思う次第だ。